LastModified:2007/08/31-16:11:08
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各所にあるターミナルから情報を得て進め!しかしmarathonの
制御コンピューター、リーラ、デュランダル、ティコのどれも信用できるかどうかは・・・・。
画面のマークがシンプルでむちゃカコイイなぁ!
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要はひたすら敵を撃って撃って撃ちまくるゲーム
敵が"動"けば動体レーダーで感知できるが、じっとしている敵や
速度の遅い敵は感知できない。ゆっくりと背後に回られると、
いきなり背後から襲われるぞ!
敵は物音でも近づいてくるので、あえて銃や拳で壁を叩いて敵を
引き寄せる戦法も使える。
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その昔、今のFPSの元祖とも言えるDOOM大流行の頃、MACにmarathon(マラソン)と
いうゲームがありました。
作成したのはBUNGIE。後にマイクロソフトに買い取られ、XBOXの名作ゲームHALO
を作成する会社です。(HALOはmarathonと同じ歴史上に構築されたゲームらしく、
ゲーム中にmarathonと同じ武器が登場します)
このゲームが当時の他のFPSと違う点は徹底的にハードSF色メインなとこ(DOOMはどっちかというとファンタジー系だと思う)
物語もむちゃくちゃ
壮大で、1の舞台は星間移民船marathon(火星の衛星フォボスを改造して作られた
船という設定なので、内部の広いこと広いこと・・)。
この船が異星人プフォー
ルの侵略を受けることから物語は始まる。
1から2までの間に17年の年月が経過しますし、なんか1の結末も何千年後のオ
チだし。その辺がいかにもSFチック。
特に暴走したヤクザなコンピューター「デュランダル」がいい味だしすぎ。
こういう壮大すぎる話ってのはやっぱアチラさんじゃないと上手く作れないんですよねぇ、どうも和製SFはなんとなく小じんまりまとまってしまうのは・・・・お国柄ですかね。
(まぁ日本ではそういう話自体があまり売れないですけど、
有名どころでも銀英伝とか、船の設定とかすごいんだけど…むしろ、
そんなに大きかったのアレ?って後で設定知って思っちゃうのは…
極端な話日本SFはどんなに壮大に銀河を旅しても、その船の中で畳敷いてコタツに入ってるって感じから抜けきれないというか・・・)
とりあえずMarathonに関してはこちらを参照していただくとして
導入のストーリーはこんな感じ
「第一ブースター噴射終了。シャトル・ミラタ(Shuttle Mirata)、軌道操縦準備完了。」
シャトル・ミラタはその強力なロケットブースターを下にベイから飛び立った。
離陸終了時の揺れの後、眼下に遠のいてゆくコロニーの今後の運命を考えずにはいられない。
322年前に感じたと同じように、不安な思いにかられながら、太陽系
の有数なリーダーの一人、マーカス・チベリウス・ブエンディア(Marcus
Tiberius Buendia)を思い浮かべる。
人類は危険を冒して地球という古い枠を飛び出し、全地球の歴史上かつてない壮大でそしてリアルな
未来へ挑もうとしている。
地球宇宙連合(UESC)大統領ブエンディアが、Marathon打ち上げの
前夜太陽系の人々におこなったスピーチが俺の記憶によみがえる。
「人類始まって以来のこの偉業は、人類の平和と安全を目的とする
ものです。この最新技術を備えたノアの箱船とも呼べる宇宙船が、我々人類の英
知の結晶となり、また時間や距離が我々の間にあるきずなを弱めることがないよ
う願いましょう。」
《<デュランダル> ドッキングベイを減圧せよ》
愉快な夢想にふけっている間、俺は重力がゼロになったことも、シャトルと
Marathonとの飛行を示す装置やライトの異常にもほとんど気づかなかった。
だが、警告ライトが付き、デュランダルの声が通信装置から聞こえてきた途端、
俺は不愉快な現実に引き戻された。
「ドッキング・ベイ No.1:減圧完了。ミラタ、こちらデュランダル。着地を中止せよ。繰り返す。着地を中止せよ。」
そしてかすかな笑い声。何かひどいことが起こったという笑いだ。
即座に反射神経が行動を起こし、思考を自動応答モードに切り替え、
そして通信機のスイッチを押して叫ぶ。
『コロニー・ステーション、デュランダルが着地ベイの圧力を下げた。Marathon、誰か聞こえないのか。
ドッキング・ベイ No.1で問題が発生した。デュランダルだ、奴がどうかしちまった…』
通信ライトが消えている。
『…そんな馬鹿な。』
《<デュランダル> 命令 - コロニーとシャトル間の通信を遮断せよ。命令 -
シャトル・エアロックを開放せよ。》
コントロールパネルで別のライトが赤く光った。一体何がどうなっているのか半
狂乱にコントロールパネルを見回す。
シャトルのコンピュータが報告する。
「シャトル・エアロック開放準備開始」
《<デュランダル>ミラタ・キャビンの内部ドア開放》
「キャビン減圧まで1分。」
『くそっ。』
俺は怒りを抑えきれず、拳をコントロールボードが歪むほど叩きつける
パニックに陥いり、シートベルトを引きちぎり、シャトル・キャビンの裏側に向
う時、再度アナウスが流れる
「キャビン減圧まで40秒」
40秒?あせりながらも充分な時間があることが分かった。
無重力の中、戦闘スーツのあるロッカーに向かう。
3年程前コロニー周辺のワークチームを攻め続けていたチョキセンを撃退して
以来、俺はこの類の戦闘スーツを着用していないが、いつも訓練だけは怠ったこ
とがない。
おかしなことに俺はいつもコロニーの問題解決役だった。
俺は、体格もよく、たくましく、そしてまた武器の腕も確かだ。
ゲームをすれば、いつも俺は一番いいスコアを取ってヒーローだった。
だが、どうやら、このコロニーが創設されて以来の7年間で最大の危機がこれか
ら待ち受けているようだ。
俺が敏速にスーツを着け終えた時、一番聞きたくない耳障りなアナウスが流れる
「キャビン減圧まで30秒」
ヘルメットを着用する。
《<デュランダル>より命令 - シャトル・エンジン最大噴射準備》
《<ミラタ・コンピュータ> しかしそれは危険です。マラソンとミラタの衝突を引
き起こす結果になります》
《<デュランダル>それはおまえの心配することではない。命令 - シャトル最
大噴射準備。エアロック開放完了後ただちに実行》
気が狂ったようにエアロック周辺のライトが点滅する。
スーツの中の空気は冷たくいやな臭いがすが、これなしでは命にかかわる。
「キャビン減圧開始。シャトル・エアロック開放準備完了」
エアロックのシリンダ状の通路を灰色の減圧ガスが覆っていく。
エアロック通路に発生した霧で、さっきまで見えていたタウ・セティ(Tau Ceti)の星座にかわり、
「ツンサーの幻」(空間がかすんだり、くっきり見えたり循環する効果)が現われる。
この「ツンサーの幻」は見慣れたものだ。
人類がテレポータを使用してからすでに500年になり、俺が生まれる前から人類
はテレポータを経験してきている。
しかしさすがの俺もこれだけ大規模の現象を目にしたことはないし、またランディ
ング・パッドなしで経験したこともない。
そしてさらにもうひとつ初めての経験、目の前に宇宙戦闘機が姿を現したのだ。
この機種は見たことがない。
エイリアンの船に違いない。
最初がいかれたコンピュータで、今度はエイリアンか!
いつもは落ちついている俺もこの時ばかりは取り乱さずにはいられない。
こんなにひどい日が今までにあっただろうか?
しかし、さらに悪いことに、エイリアンの戦闘機は旋回を始めると、進路を無防備
なシャトル・ミラタと俺に向けた。
「エンジン最大噴射まで5秒。3、2、1…」
カウントダウンを聞いている余裕はない。
直観で行動するしかない。
機動ポッドへの入り口は真後ろにある。スイッチを力強く押してドアを開ける。
ハッチが上がり、まさに乗り込もうとしたとき、ミラタのメイン・エンジンが最
大噴射した。 機体が激しく揺れ、俺はポッドに頭から投げ込まれてレバーやダ
イヤルやデコボコの集まった最悪の場所に落ちた。
ハッチが背後で閉まり、こちらが態勢を整える前にエイリアンの戦闘機からミサ
イルが現れミラタに向かって発射された。
ミラタのコンピュータは、向かってくるミサイルを見つけ、俺がすでにポッドに
乗り込んだことを知ると、緊急用燃料に着火した。
既にボットはシャトル外に発射されシャトル爆発の衝撃波に乗っているようだ。
両腕がやっと自由になったとき戦闘スーツの通信機からデュランダルの皮肉な声
が聞こえた。
「あのちっぽけなコンピュータめ、いつもタイミングがいいなあ。君が宇宙のもくずにはなっていないことをエイリアンに伝えようか?うむ…」
「そんな馬鹿なことできるか。馬鹿コンピュータめ。」
デュランダルはくすくすと笑いながら言う。
「ああ、ラッキーだったね。新しい気晴らしを見つけたよ。エイリアンと一緒に楽しませてもらうことにした。君がたどり着いたら尊敬してやるよ。」
俺には目を見開き唇をゆがめて不気味な笑いを浮かべる邪悪なコンピュータの顔
が目に浮かんでいた。
その笑い顔は過去の何かを思い出しそうになるがそれが何かはっきりとは思い出
せない。
ほっと深い溜息をついた後、自分の周囲を見渡してみる。
俺は現在ドッキング部分の左側近くでマラソンの中央部分に向かって無重力に
漂っている。
ポッドの姿勢制御ロケットを使えばすぐにたどり着けるが、エイリアンに気づかれてたちまち殺されてしまうのがオチだ。
まずは気を落ち着けてポッドの酸素供給レベルを確認し、じっと待つ。
俺は空想家だ、つねにイマジネーションが頭を駆けめぐっている。
いつもの癖で空想をはじめる…、火星での子供時代、7歳の時亡くなった父親のこと、そして彼の最後の言葉
「私が誇れる人間になれ。けっして名誉を汚すな。」
22分後、俺は空想の世界から引き戻された。
安全を確かめて、空になっている機動ポッド用ドッキングベイに向かってロケッ
トをふかした。
ピストルを出してドアのスイッチを押す。
おかしなことに、このシーンに俺は出会ったことがあるような気がする。
まるで昔の夢のようだ。はっきりとは思い出せないが…。
(AlphaOne付属マニュアルより抜粋)
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え?文章長くて読むのかったるい?そういう人はこちらのMiha氏による
Marathon導入部漫画版をどうぞ
(Miha氏:日本にmarathonを持ち込んだ偉い人です)
んで、その後marathonシリーズは、marathon(M1)marathon2(M2)
marathonInfinity(M3)と続きましたが、
PCに移植されたのは2のみ。1はなぜか移植されず終いでした。
んで、10年の月日を得て、marathonがPCに移植されました。しかも"オープンソー
ス"で!(ちなみにMAC版もあります)
それが AlphaOneと呼ばれる
Marathonのフリーゲームです
どうやら発売元のBungieがゲームのソースコードを公開したんで、
そこからlinuxとか色んなOSに移植されたらしいです。
(なんで、このエミュは発売元公認なのです)
とりあえず、このエミュレーターに関してはこちら
てっとりばやく日本語版の
Marathon1をやりたい人はこちら
を落とすといいでしょう。解凍して、alphaonej.exeを実行するだけです。
キーコンフィグは自由に変えられるので、最初はまず設定を行ってください。
ちなみに、ネットワークで通信対戦もできます。
画像差し替えも比較的簡単に行え、オリジナルMAPやオリジナル敵を作成できます
(当時登場する敵をビルゲイツにしたバージョンがあった)
これに関しては最初に紹介したMarathonWikiに詳しく載っています
この alphaone 残念ながらウチのようにディスプレイを縦置きにして使ってると
全画面モードでプレイできないんですねぇ・・・・
Windowモードならプレイできるんだけど・・・
久々に序盤だけやってみましたが(原稿でやる時間がないぞ!)、相変わらず背後から物音がする恐怖感は健在
です。
残念なのは、たしかmarathon1にはナイスなBGMがついてたと思ったんですが・・・どうもエミュ版では流れないようで、それが残念です。(なぜか2とinfinityではBGMという要素が削除されてしまったんですが・・)