タオ・ホーと愉快な仲間達
 さて、みなさんは「ディガンの魔石」というゲームをご存じでしょうか。
1988年頃にアーテックから発売した、当時としては異色なRPGで、 美麗なグラフィックと、文庫本3冊分になるという豊富なメッセージ量が ウリでした。

しかし、何より魅力なのは、やはりタオ・ホーの存在でしょう。
このゲームではプレイヤーが直接操作できるのは主人公のディノだけなので NPCになるわけですが、彼が仲間に加わって娼館などに行くと、 「ちょっと行ってくる。」と真っ先に入ってしまって、 RIDS病という病気をもらって帰ってきたり、 食事を長いこと摂らずに旅を続けてヘトヘトになって街へ戻ると 「おまえ正気か。」と一言多いタオ・ホー。
そんな憎めない彼がいたからこそ、 ガデュリン・ワールドにすんなり入ってゆけたのでした。

ノベルズの方でも、実質主人公はタオ・ホーであると言えるでしょう。
至高神ガヴァナーを“支える者”としての役割を生きる、 この希代の大魔導士の双肩にこそ世界の運命が懸かっているのですから。
 

ところで、彼のフルネームは“ヨルムンド・エル・ガヴァリウス・タオ・ホー” と言い、「偉大なるガヴァナーに愛でられし覚者、ホー」という意味の名前です。
彼の旺盛な食欲や色ごのみさは、生まれついてのものらしく、 ノベルズ中にもいたるところで見受けられます。いくつか挙げてみましょう。

ヴァルス「タオ・ホー、あんたほどの歳になっても、まだ色気はとれねえのかい」
タオ・ホー「いやいや、性欲はとうに枯れ果てたのじゃが、 いつまでたっても若いおなごはいいもんじゃよ。 あのぷりんぷりんとした胸に顔を埋めてみとうなったわ。 それに、あのぱんぱんとした格好のよい尻を、 この両の手ですりすりと撫でることができたなら、 わしは即座に死んでもいいぞい」(神々の巫子たち)

例題としてローデウスがあげているものを見て、 タオ・ホーとローファは目を丸くした。なんとそこには、
「エドナの公衆水浴場、その女風呂の乙女を克明に想像せよ」
と書かれていたのである。(中略)
すでに遠隔視の態勢に入ろうとしているタオ・ホーに  ―むろん、力の遮断されているここでは無駄な努力と知りつつも、 女風呂の美少女みたさ一心である― 
ローファがあわてて言った。(覇王の拳)


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